2008年05月25日

比例代表制は直接選挙なのか

 別件ついでに教材研究部に行って、センター政経問題の「衆参の議員は直接選挙で選出」という記述について「比例代表制は直接選挙なのか」と質問。「2回選挙をしているわけではないから」という説明で確かに、納得はしたわけです。
 その後一応ググってみたところぴったりな判例を見つけたのでメモ。

その前に話題の準備をしておくと

 日本では〜議員(ぎいん)などの選挙(せんきょ)は,直接選挙(ちょくせつせんきょ)である。
 日本国憲法に「国会議員は直接選挙で決める」とは書いていない。
 間接選挙とは有権(ゆうけん)者(略)が第1段(だん)として選挙(せんきょ)人をえらぶ選挙
 比例代表制では名簿順で当選する
 参議院の比例代表制は非拘束名簿方式で順位は候補者の得票数による
 衆議院の比例代表制は単純拘束名簿式で政党があらかじめ順位を決める

 単純拘束名簿式の比例代表制選挙の場合を勝手に短くまとめてみると「有権者が政党を選び、政党が当選者を決定」となり、間接選挙に見えなくもないわけです。このまとめ方は「当選者の順位は有権者が投票する前に決まっている」点で問題があるわけで、実際の裁判で判決理由になったのもソコだった模様。
 というわけで判決は

最高裁 平成13年(行ツ)第233号
 また,政党等にあらかじめ候補者の氏名及び当選人となるべき順位を定めた名簿を届け出させた上,選挙人が政党等を選択して投票し,各政党等の得票数の多寡に応じて当該名簿の順位に従って当選人を決定する方式は,投票の結果すなわち選挙人の総意により当選人が決定される点において,選挙人が候補者個人を直接選択して投票する方式と異なるところはない。(略)このことをもって比例代表選挙が直接選挙に当たらないということはできず,憲法43条,15条に違反するとはいえない。

 なるほど、確かに。まあでも、最高裁で裁判までしているくらいですから、疑問に思う余地は大いにあったということですよね。うん、たぶん。
 ところでこれ、原告は誰なんだろう。

Michitomo - 2008年05月25日 0時39分 | コメント2匹 | トラックバック0羽 | 日記
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